商品は人の意志から生まれます。「こういうものをつくりたい。」「もっとこうあるべきだ。」「こういうものが欲しかった。」など、きっかけは様々でそこに各方面のプロフェショナルが参加して一つのものが生まれていきます。マンションも大規模で高価な一つの商品です。この商品は人間の暮らしのすべて衣食住を整える生活の基盤であり、多くの人々の各方面のプロの知見・意志が注ぎ込まれます。その発端となる核が生まれるのは土地です。人の遺伝子で例えるなら、事業主がその土地を決めた瞬間にその土地の遺伝情報が受け継がれ、そのマンションの”個性”は決まります。そして、カタチと機能を備えた”資質”がデザイナーや建築家たちによって形成され、世間と接する”人格”が広告という形で社会と交わっていきます。つまりマンション広告の核は土地にあり、その土地に受け入れられる人格者にならないと、世間に受け入れてもらえないわけです。ですからどういう人格であるのかを明確に世間に伝えることは重要であり、資質が十分であっても人格が曖昧だと世間は受け入れてくれません。逆に資質は低くても人格が素晴らしいと世間は認めてくれるわけです。つまりマンション自体に際立った特色がなくても土地に根ざした広告戦略をしっかり立て、ブレない商品イメージをしっかり作り込んでいけば、商品に魂が宿り、結果が出ると言いたいわけです。人間社会でも人格が曖昧で何にでも顔を突っ込み、結局どういう人格か印象がない人は受け入れられないではありませんか。